やまえことは
里山の人、暮らし、環境をつなぐ市民活動団体です。
やまえこの活動
山内エコクラブは、2009年に甲賀市土山町山内で誕生しました。ここは、ウグイスの声と共に春が訪れ、清流にはアユが跳ねる風光明媚な中山間地域です。しかし、近年、過疎化が進み、ここ30年間で駐在所がなくなり、農協が姿を消し、保育所が廃園。ついに小学校までもが廃校になってしまいました。住民の多くがこの地を、私たちは、(きっとこの地ならでは宝物があるはず)と、子どもと大人が一緒になって、山内の地域資源(人・自然・文化)探しを始めました。
まず、身近な資源をフィールドワークで掘り起こし、それを可視化して多くの人に伝えようとしました。それは、子どもからお年寄りまで、活躍できる場所づくりへ発展し、役割づくりへとつながっていきました。
特に力を入れているのは、お年寄りの記憶を大切にした地域回想法の活用とESD(持続可能な発展のための教育)を基調とした子どもたちとの環境保全活動です。
このような活動が、全国津々浦々で同じような課題を持つ地域の宝探しのモデルになれればと思っています。
私たちは、エコを自然環境に特化せず、社会環境や精神的な環境の改善にも寄与したいと考えており、地域に住む一人ひとりが、大切な構成員として認められ助け合っていること、役割と生きがいを持ち、元気に暮らすことができる環境づくり(地域づくり)を目指して活動しています。
やまえこの「見える化」サイクル
【調査】
地域を知るために、身近な川、田畑での生き物観察、水路調査をするだけでなく、地域の高齢者等から昔の暮らしぶりを聞きます。そして、限りある資源の大切さ、人との助け合い、自然との共生のあり方を学びます。
【ツール作り】
自分達が聞いたこと、見たこと、調べたことをまとめ、オリジナルな媒体を地域の方との協力を得ながら形にします。これは、すべての地域の民意伝承が含まれています。
【発信・交流】
出来あがった媒体を地域内外で発信し、自分達の知った地域の“良さ”を知ってもらいます。他所との交流により、話し合い、情報交換ができ、違う視点から地域を知る機会となります。【企画者としての自分化】
地域での活動により、地域の良さを知り、「自分の住む地域がこうなればいいな」という目標を子どもだけでなく、地域住民が主体的に考えられ、動けるようにします。それには、一人ひとりの力を認め、引き出し、役割と生きがいを持ってもらうことを住民参加と対話を大切にしています。
【ふりかえりと次への展望(評価)】
自分たちが活動していることを客観的に振り返るために、広報やまとめの冊子、研究抄録、発表の機会をつくり、活動の見える化を行います。他者からのアドバイスや賞賛は、次への原動力となり、次への展望を生みます。
ーやまえこ年表ー
| H21 2009 | 山内エコクラブを 学校→市民活動として開始 |
| お鏡調査、生き物、水質調査、聞き取り調査開始 | |
| 全国川づくりワークショップ発表 → 準グランプリ受賞 | |
| ジャンボ絵本「鈴鹿物語」製作発表 | |
| 淡海川づくりワークショップ発表 → グランプリ受賞 | |
| 淡海子どもエコクラブ大賞受賞 | |
| 沖縄糸満市と交流(糸満市へ) | |
| 近畿子ども水辺交流会発表(以降毎年参加) | |
| ファミリーコンサート主催 | |
| 全国子どもエコクラブフェスティバル参加 | |
| H22 2010 | 里山狂言「鈴鹿の子天狗」製作上演 |
| やまうちキャラクター募集・決定 | |
| 日韓交流で家庭料理大集合開催 | |
| 食育講演会開催 | |
| 2回春のふれあいコンサート開催(以降毎年実施) | |
| H23 2011 | 創作劇「水は天からのさずかりもの」製作・上演 |
| やまうちキャラクター募集・決定 | |
| 日韓交流で家庭料理大集合開催 | |
| 3回春のふれあいコンサート開催(以降毎年実施) | |
| H24 2012 | 里山狂言「水争い」製作・上演 |
| いきものみっけファーム事業開始 | |
| いきものみっけファーム滋賀推進協議会設立 | |
| 沖縄糸満交流 村まるごと生活博物館実施 | |
| 第4回 山内春のふれあいコンサート | |
| H25 2013 | いきものみっけ寺子屋(環境学習)スタート |
| やまえこラスク販売 | |
| 料理ボランティアグループ「おむすびの会」立ち上げ | |
| 介護予防ハンドベルサークル「ふらんしーず」立ち上げ | |
| 創作狂言「いきものみっけ」製作・上演 | |
| ハン六財団より 地域振興賞受賞 | |
| 淡海川づくりフォーラム 山紫水明賞 受賞 | |
| 第5回 山内春のふれあいコンサート | |
| H26 2014 | 自治振興会“名人発掘事業”から回想遺産グループ立ち上げ |
| いきものみっけ寺子屋 毎月開催 | |
| いきものみっけファーム 長野松本全国フォーラム参加 | |
| H27 2015 | 高野誠鮮氏いきものみっけ講演会県下2会場開催 |
| (市農業振興会との協働事業) | |
| 回想遺産グループ定例会開催 | |
| いきものみっけ寺子屋合宿開催 | |
| 環境団体との日韓交流 | |
| H28 2016 | いきものみっけ寺子屋 市民の手で生き物調査 |
| (市みなくち子どもの森との協働事業) | |
| ふるさと絵屏風 先進地(安土町老蘇地区)研修会開催 | |
| 関西学院大学 学生研修受け入れ | |
| 回想遺産グループの小冊子「山内回想遺産」製作 | |
| いきものみっけ食の農のフォーラム開催 | |
| H29 2017 | ふるさと絵屏風製作開始(黒川、山中、猪鼻) |
| 関西学院大学 学生研修受け入れ | |
| 学生による箱膳エクスカーション開催 | |
| ふるさと絵屏風お披露目コンサート | |
| H30 2018 | ふるさと絵屏風製作開始(笹路、黒滝、山女原) |
| 甲賀市歴史文化財課との市民協働事業開始 | |
| 上田洋平氏講演会開催 | |
| 土山歴史民俗資料館 ふるさと絵屏風企画展 | |
| 関西学院大学 学生研修受け入れ | |
| 県職員地元学研修受け入れ | |
| 土山小学校 ふるさと学習出前講座開始 | |
| ふるさと絵屏風お披露目コンサート2 | |
| R1 2019 | 土山歴史民俗資料館 ふるさと絵屏風企画展 |
| ふるさと絵屏風フォーラム 絵屏風大集合開催 | |
| ふるさと絵屏風手引書発刊 動画QRコードつき | |
| びわこ放送 WEBアミンチュに山内語り部15人が出演 | |
| びわこ放送 滋賀創生ゼミナールに出演 | |
| 県職員地元学研修受け入れ | |
| お出かけ回想法出前講座市内5カ所 | |
| ICOM 甲賀市歴史文化財課と共同発表 | |
| 全国川づくりワークショップ発表→ 準グランプリ受賞 | |
| R2 2020 | ふるさと回想のススメ 出版 |
| 「やまえこのええもんみっけたい」箱膳・七輪DVD制作 | |
| YouTubeチャンネルでの発信 | |
| ふるさと物語 紙芝居(山中、笹路)制作、発表 | |
| レイカディア研修生受入 | |
| 近江八幡 島地区にて地域回想法研修実施 | |
| R3 2021 | 野洲川エコスクール定期開催 |
| 淡海エコクラブ交流会 壁新聞コンクール奨励賞 | |
| 甲賀市にて地域回想法研修会開催 | |
| レイカディア研修生受入 | |
| ふるさと物語 紙芝居(猪鼻、川西)制作、発表 | |
| ふるさと回想のススメⅡ 出版 |
